• テキストサイズ

【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第21章 影に隠した秘密


影山 side

パタパタと廊下から足音が聞こえてハッとする。


『お待たせしました!…って、何の話をしてたんですか?』


「なっ、なんでもありませェン!」

『田中先輩?』


「いや、なんか影山が気になる発言して固まったからさ」

『気になる発言?どうかした?』



俺を見上げる美里。



「………」

『影山くん?』

「…悪ィ」

『え、なにが?』




「あのさ、鈴木」

『はい?』



「鈴木っていつも影山の部屋にいんの?」

「さすが縁下…質問がド直球すぎるぜ!」



『あっ…』



「何その反応」



『はははは…』



「だから何なのその反応」





美里の目が言っている “ 忘れてた ”と。


そうだよな?そもそもこの部屋で話し始めたってことは、部屋のことも話すつもりだったんだよな?…で、忘れたんだな?




「おい、まだなんかあんの!?」

「お前ら隠し事多くないか!?」


「まあでも、もう何言われても驚かないよ俺…」

「たしかに僕も、一緒に住んでます以上に驚くことはないと思う」


「そうだぞ!この際話して楽になれ2人とも!」

「どんとこい超常現象だぜ!」





『あー…じゃあその言葉を信じますね?』


「なっなに、急にちょっと怖い!」

「俺はだいぶ怖いぞ!」





『あの…ここ私の部屋でもあるんですよね』





「「「えっ!?」」」






見事に全員驚いたじゃねえか。



/ 642ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp