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【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第20章 されど空の青さを知る


「影山くん、仲直り出来たのかなぁ…」

『え?』

「あっ、昨日ね?影山くんと日向がうちに来て、みんなで一緒に勉強したんだ」


『そうだったんだ?』

「うん、それで影山くんが勉強しながらずっとこーんな顔でため息ついてて」

谷地さんは、指で眉間に皺を寄せる。

「それを見た日向が、部活の時も別のこと考えてたでしょ?って聞いたら、俺がバレーしてる時にアイツのことなんか考えてるわけねえだろーがぁ!って」

『…っふ、“アイツ” ?』

「そう!私たちもアイツ?ってビックリして、それで話を聞いてみたら幼なじみさんと喧嘩したって言ってたの」

『へぇ、そうなんだ』

「それでその後、影山くんのスマホに誰かから連絡が来たみたいで、急いでシュバババーッて帰ってっちゃったんだ」




『えっ…影山くん、途中で帰ったの?』


「うん、なんかすごく焦った様子だったから何か急に用事が出来たのかもねって日向と話してたんだけど、何だったんだろう?」


その連絡って多分パパのLINEだよね。


『…大事な、用事だったのかな?』

「うんそうだと思うよ、だって勢いと焦り方が尋常じゃなかったもん!」

『そっ、か』



…飛雄、そんなに急いで帰ってきてくれたんだ。
だからあんなに汗だくで、息切れまでして。


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