第20章 されど空の青さを知る
──翌日。
「オーライ!」
「ナイスカバー!」
明日から部活動停止期間に入るということで、普段は土日のどちらかが休みのバレー部も今週は両方部活を行うことになっていた。この対応は、みんなが武田先生とコーチに根気強く頭を下げた結果のようで、先生たちも最後は折れる形で了承をしてくれた。
ピーッ
この日最後のゲームが終了する。
「おーし、お前らストレッチ入れ」
「「「ウス」」」
みんなが輪になってクールダウンを行う中、マネージャーの私たちはドリンクボトルの回収と得点板の片付けをしていた。
そんな中、日向くんが突然大声で飛雄に話し掛けた。
「なあ影山ぁ!幼なじみと仲直りした!?」
「は!?」
『!?』
動揺した私は抱えていたボトルたちをゴロゴロと落とした。