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【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第20章 されど空の青さを知る


そして翌日の放課後。
今日は扇西高校との練習試合だ。

青葉城西高校に負けてから初めての試合…みんな気合いが入ってる。

「扇西高校、到着は4時半だそうです!」

「「ハイ!」」


「じゃあ仁花ちゃん、手前のコート脇にパイプ椅子並べてくれる?えーと……8脚!」

「はい!」


谷地さん、まだ慣れてないのに一生懸命動いてくれてるなぁ。私はネットの調整をしながらパタパタと走る谷地さんを眺めていた。


「鈴木、手伝おうか!」

『あっ山口くん、ありがとう』

「嬉しそうな顔して何見てたの?」

『ねえ、私そんなに分かりやすい?』

「うん、すごく」

『うわぁ…菅原先輩にも言われたの』

「俺鈴木のそういうとこ、いいと思うよ」

『恥ずかしいなぁ…あのね、谷地さんを見てたの』

「谷地さん?」

『うん、バレー部を選んでくれたら良いなぁって』

「そうだね、日向と影山の勉強も見てくれてるしね」

『えっ?そうなの!?』

「うん、昨日教室で教えてもらったんだって」

『それって…2人とも?』

「って言ってたよ」

『そうなんだ、すごいなぁ…谷地さんは教えるのが上手なんだね!』

「え?…鈴木だって、」






「失礼します!」



体育館の出入口に扇西高校の人たちが到着したようだ。




「集合!」

「「「オース」」」





「俺たちも行こっか」

『うん!』






私は谷地さんの隣に並んだ。





「お願いします!」

「「「シアース!!」」」




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