第20章 されど空の青さを知る
「さっきの答えは蛙ね!わかった!?」
「チッ…現代文はお前のだろ!巻き添え食ったじゃねえか、日向ボゲ!」
「キミも十分バカだからね、全体的に日向より出来てないんじゃないの!?超基礎的な数学の公式とか英単語くらいは自分で何とかしなよ!」
「日本人に英語がわかるか!それに俺に英語力は必要ねえ!」
「じゃあ東京行きは諦めるんだね」
「……むぬ」
「影山」
澤村先輩が突然飛雄に声をかけた。
そしてスッとハンドサインをした。
「Bクイック」
「え」
「A・C、セッター前の時間差、レフト、バックアタック、D、並行、セミ、セッター後ろの時間差」
『「……」』
「おー…速っ」
「サインどれくらいで覚えた?」
「教えてもらった日?スかね」
「それで暗記が出来ないとは言わせないからな」
「……」