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【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第19章 能ある烏は翼を隠す


烏養 side

いつもより低く調整されたネット。不安そうな顔のリベロに、それを見守る女バレたち。

対する鈴木はボールを手に目を瞑っていた。


ちらりと横目に影山を見ると、いつもと変わらない表情で他のヤツらと同様に鈴木を見ていた。


…こいつらは本当に幼なじみなのか?

さっき青城の13番が鈴木の幼なじみだと言われていた時も影山は全く反応を見せなかった。まあ幼なじみっつったってこいつらは男女なわけだし、多感な年頃に仲良しこよしとは限らねえか。それでも影山のいるバレー部で鈴木がマネージャーをしてるってことは、今でもそれなりの関係性が築かれているということだろう。



「そんじゃあ鈴木、思いっきりいけよ」



それは単に俺が見たいだけだが。




鈴木は目を開けてこちらを見ると、こくんと頷いた。

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