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【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】
第17章 IH予選 2日目
その後、バスで学校まで戻りそのまま解散となった。三叉路で先輩たちと別れ、私たちはいつも通りゆっくりと歩いていた。先ほどまでの賑やかさが嘘みたいに静かで、この空気感が心地よいと思った。
「なあ」
『ねえ』
言葉が被って、顔を見合わせる。たぶん同じことを言おうとしていたんだろう。だから私たちは、とくに言葉を発さずに家ではなくある場所へと向かった。
大きな鳥居の前、
私たちはその端で並んで頭を下げた。
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