• テキストサイズ

【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第16章 IH予選 初日


荷物置き場でひとしきり喜びを分かちあったあと、青城の試合を観にみんなでスタンド席までやってきた。


─いいぞいいぞトオル!押せ押せトオル!


迫力のある応援を一身に受け、自信に満ち溢れた表情を浮かべる及川さん。


『………』

及川さん、普段は明るくてお調子者なのに、試合になるとガラッと雰囲気が変わるよな…特に目が。

直観的に感じた及川さんの印象は、努力の人。飛雄と似ているようで、実は正反対な気がしてならなかった。



「これで4本連続サービスエース…」

「威力は言うまでもねえけど、あのコントロールもえげつねえな…」


やっぱり及川さんのサーブトス、すごく高い。

それに合わせたジャンプも高く、身体がバネのようにしなってものすごい威力のボールを放っている。


『…背筋』

「美里ちゃん?」

『あ、いえ……すみません、私ちょっと席を外しますね』


もう少し近くで見てみたい。
そう思って私はスタンド席から下へ降りた。


/ 642ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp