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【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第14章 “ネコ” と “カラス” の対峙


体育館に戻った私たちは、すぐさま反省と分析を行った。それぞれマッチアップをしてみての感想や対策すべき点を挙げていく。途中、私もコーチから意見を求められたので、私なりの感想と反省点を話した。

「…そうだお前ら、鈴木のつけた今日のスコア回して見とけよ」

『え?』

「ありゃスコアってより情報の宝庫だな、音駒の連中も写メ撮ってたわ」

『え!やだ』

「ふはっ!やだじゃねえよ、シンプルなスコアももちろん必要だから、これからの試合はマネ2人でスコア取ってくれ」

「『わかりました』」


「それと、テーピングは今後鈴木に頼むこと」

『!』

「…あのあと1番に見せてもらったが、あの固定は完璧だった」

『そんな…』




「お前、よく頑張ったな」



『っ、ありがとうございます…!』




「おいお前ら、俺たちもマネージャーに負けてらんないよな!」


澤村先輩が嬉しそうに私を見てそう言った。



「「「オースッ!」」」





「美里ちゃん、本当によく頑張ったね」

『潔子先輩っ!!』

潔子先輩は私の元にやってきて、よしよしと頭を撫でてくれた。






そのあと、みんなは主にレシーブ練習を行っていた。音駒のレシーブに感化されたようで、いつもの雰囲気とはかなり違っていた。


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