第13章 青天の霹靂とはまさに
合宿もあっという間に後半戦の4日目。
音駒高校との練習試合を明日に控えた最後の調整の日がやってきた。私と清水先輩は朝食後に学校を抜けて、商店街へとやってきた。
そして、うちさわクリーニング店であるものを受け取る。
『……わぁ』
「ふふ、カッコイイでしょ」
『はい!すごくカッコイイです!早く皆さんが着ているところを見たいです』
「うん、私も」
私たちはクリーニング屋さんを出て歩き始めた。
その途中、
「ねえあのさ、美里ちゃんって呼んでもいい?」
『な、名前ですか!?』
「…あ、ごめん。さすがに馴れ馴れしいか」
『いえ!すごく嬉しいです!…そしたら私も潔子先輩と呼びたいです』
「……う、」
『あっ…ごめんなさい!』
「違うの……私も嬉しかった、だけ」
そう言った先輩の顔がほんのり赤くて、にんまりと緩んだ顔を私は必死に隠した。
体育館についた瞬間、ツッキーに「なんか顔キモい」と言われて背中をグーでパンチした。