• テキストサイズ

【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第11章 烏野排球部恒例GW合宿


影山 side

体育が終わり着替えて教室へ戻ると、1部の集団が何かに盛り上がっていた。

「あ!きたきた、影山」

「…なんだよ?」

「影山が鈴木さんの体育着を頭から被って匂い嗅いでたって話」

「はァ!?んなことしてねえだろ!」

「でも絶対いい匂いしたべ?」

「しねえ」

「ぜってえ嘘!鈴木さん、すれ違うといい匂いするし」

「嘘じゃねえ…ってか嗅いでねえ!」



「…でも実際さ、そこんとこどうなんすか?」

「なにが」

「鈴木さん、男バレのマネになったんだろ?あんな可愛い子が部活にいたらもうやばくない?」
「タオル渡されるだけでご褒美だし」
「放課後の部室であんなことやこんなこと…」

「「「やっべえ〜!」」」



「………興味ねえな」


こいつらの頭の中で美里がどう想像されているのか、少し考えてみただけでも気分が悪くなる。



「嘘つくなよ〜、影山!」
「どうせお前も鈴木さんのおかげで部活頑張れてるとこあんだろ」

「………」


「ねえ、もうやめなよ!影山くんが迷惑してるじゃん」



机をバンッと叩く音に振り返ると、声の主は後ろの席の杵島さんだった。


/ 642ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp