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【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第11章 烏野排球部恒例GW合宿


「…なにしてんだ?」

いよいよ明日からGW合宿という日の夜、お風呂から上がった私は大きめのカバンを開いてその前で調べ事をしていた。

『合宿って何持って行けばいいか分からないから調べてるの』

「また変なの見て変なことすんなよ」

『じゃあ教えてほしいんだけど、合宿って何持っていけばいいの?』

「バレーに必要なもの」

『マネージャーは?』

「知らねえ」

『…飛雄、そんなんじゃ“参考になった”に1票も入らないよ』

「いらねえよそんなもん」


『着替え、下着、常備薬、タオル、歯磨きセット、UNO……』




「『UNO?』」




「どんな調べ方したらそんなとこ辿り着くんだよ」

『そんなこと言われても』


私はポイポイと必要そうなものをカバンにつめて、ベッドに寝転んだ。そして、私の右側で同じように寝転がりながらボールを触る飛雄を見る。



『ねえ、今日もいい?』

「…ほらよ」


そう言ってボールを右手で抱えると、飛雄は左手をこちらに投げ出した。


『ありがと』


私はうつ伏せの体勢になってその手を取る。

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