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【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】
第9章 “特殊”な私たち
職員室のある階まで降りると、その廊下で見知った後ろ姿を見つけた。キョロキョロしてるけど、まさか迷ったとか言わないよね。
『あの、影山くん?』
「……迷った」
『ほんと、期待を裏切らないよね』
「国語科準備室なんて初めて聞いたし行ったこともねえ」
『私も高校で初めて知ったかも、こっちだよ』
「………」
私が歩き始めると飛雄は無言で着いてきた。
準備室の前について、ノックをする。
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