第7章 再会
「は!?及川さん…盗み聞きとか趣味悪すぎです」
「ごめん、国見ちゃん。可愛い後輩の告白シーンを最後まで見届けてやろうと思ったんだけど、あまりにお子ちゃまだったから」
「文句ありますか?」
「んーん、ないよ」
「じゃあ放っといてください」
「それは出来ないな、俺もその子に用事あるから」
「はぁ!?手出さないでくださいよ」
「それはお前に言う権利ないでしょ?先輩が告白のお手本見せてやるから…そこで黙って見てなよ」
「ちょ…っ!」
そう言ってオイカワさんは私の腕を引いて、トンッと柱に追いやった。背中に冷たい柱を感じる。肩にかけていたドリンクのボックスがスルスルと地面に落ちる。