第7章 再会
と、飛雄と付き合ってる?…私が?
『つ、付き合ってないよ!』
「もう嘘つかなくていいって」
『嘘なんてついてないよ、私…彼氏出来たことない』
「…嘘だ」
『ほんとだよ?』
「じゃあ…影山を好き、とか?」
『好きとか、私よく分からないって…国見くんに話したことあったよね?プップちゃんに借りた恋愛漫画読んで勉強してるって…今日も本当はプップちゃんに漫画借りる予定だったんだけどさ、ポッポが体調不良でさ…』
「え、まって、どういうこと?影山は?」
『知らないよ!』
「知らないは嘘だろ!…ってか、頭良い癖に恋愛は漫画で勉強中ってなんだよ、それ!」
『仕方ないじゃん!恋愛は授業が無いし、テストにも出ないんだから!』
「っあはははは!ごめん、もう限界!」
柱の影から出てきたのはオイカワさんだった。