第7章 再会
「ねえ鈴木さん!マネージャーになってよ!」
『日向くん』
「鈴木さんがマネージャーになってくれたらさ、俺超嬉しいし、今よりも〜っとやる気出る!」
「なんだ日向!ストレートだな、告白か!?」
「はぅっ…そ、そういうんじゃ…ない、です…けど、俺たちに見えてないとこ、鈴木さんがアドバイスくれるなら俺たち絶対強くなれると思う…だよな、影山!」
突然話を振られた飛雄は、やっぱり顔色ひとつ変えずに私を見た。
「…その着眼点の良さとか、分析力とか、チームにとってすげぇ魅力的だと思います。でも、鈴木さんがマネージャーをやるかやらないかは俺たちが決められることじゃないので」
「なんっだよ、影山ァ!素直に鈴木さんが欲しいって言えばいいだろうが!」
「ほし、欲しいってなんスか!」
「普通の意味だよ、普通の」
「影山くんのムッツリ!」
「日向てめえ!」
『っあの…1度帰ってから、相談してもいいですか?』
私は飛雄を見ながらそう言った。
飛雄はふいっと視線を逸らしてストレッチに戻った。
「うん、もちろん。大切なことだから、ご家族と相談してみてね」
『はい、ありがとうございます』