• テキストサイズ

あの方々の守護霊は3[dzl]

第7章 MENさんの守護霊が


 その後、おらふくんの守護霊の正体は分からないまま、数日が経った。
 私はいつものようにドズル社で楽しく忙しい仕事に明け暮れていたある日の帰宅後、またあの守護霊がやって来ていたのである。
「おお、遅かったな」
 着物を着た一見人間に見える男性。
 しかしその正体はおおはらMENさんの守護霊である白蛇化した大原一家の御先祖様で、私の何が気に入ったのか、それともこれこそが戯れというやつなのか、私の家に度々上がり込んでくることが多くなっていた。
「白蛇さん、ここは私の家なんですが?」
 と私は強めの口調で言ってみたが、人とは思えない笑い声でシャラシャラと笑って白蛇さんはこう答えた。
「なぁに。今日は金曜日じゃないから大丈夫とて」
 何が大丈夫なのか私にはよく分からないが、MENさんのあの幸運の高さは、この白蛇さんが守護霊だからという理由もあるらしい。もっとも、MENさん自身にも幸運の高さはその体に宿しているらしく、運の左右は必ずしも守護霊の影響という訳ではないようなのだが。
/ 29ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp