第15章 太陽
翌日、普段より重たい体を起こし影山くんと[おはよ〜!][おう]といった短いやり取りだけして学校へ向かった。
仁花に話しかけられても、ぼんやりしていて何度も聞き返してしまった。
昨日の一件があってから、私はなんだか影山くんと顔を合わせにくい。
自分から流した話ではないとしても、影山くんに嘘をついているような気持ちになってしまう。
そんな気持ちを押し殺しいつも通り影山くんに声をかけようと、身だしなみを整えて自席で彼を待った。
影山くんが教室に入ってきたのは昨日より少し遅い時間だった。
気まずい気持ちを悟られまいと平然を装って私は影山くんに声をかけた。
「お、おはよ!」
それを聞いた影山くんは少し気まずそうな顔をして
「…おう」
と答えた。
あんな事があったから影山くんもきっと気まずい思いをしているんだろう。
自分を好きとか好きじゃないとか、そんな噂を立てられた影山くんはきっと私と話すだけでも複雑な気持ちでいるに違いない。
話しかけない方がよかったかな、
そんな気持ちが浮かんできては私の心臓がギュッとなるのを感じた。