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一目惚れ【影山飛雄】

第25章 入部


入部届を無事提出し、教室へ戻ってきた私はそわそわとしていた。

私の背中を押してくれて、たくさん力を貸してくれた影山くんに一番最初に報告したい。

そう思い影山くんの姿を探したが、見当たらなかった。

しょんぼりしながら席に着き、
テストも近いので勉強をして過ごした。
影山くんが教室に帰ってきた頃、昼休みを終わりを告げる鐘は既に鳴り終わっていた。

話しかけるタイミングを見計らっていると、気が付けば帰りのHRの時間になっていた。

(影山くんに話しかけようとするといつもこうなる…)

心の中でトホホ、と思いながらもHRが終わって真っ先に影山くんの元へ向かった。

「影山くん!」

「…?」

「私、昼休みに入部届け提出してきたよ!」

そう伝えると、影山くんは目を少しキラキラさせて
嬉しそうにしているのがわかった。

(マネージャー増えるの嬉しいんだなぁ)

「影山くんが助けてくれたからだよ!これからよろしくね!」

「おう」

そう言ってふっと笑う影山くん。
ニカッと笑う影山くんを見たことはないが、たまに見せるこの微笑だけで私はドクンと心臓を鳴らしてしまう。

思わずポーッと見蕩れていると、影山くんはバッグを手に取り扉の方へ歩き出した。

「あ、影山く…」

話を切りあげ進み出した影山くんに心を沈ませ、聞こえないほどのか細い声で名前を呼ぶ。

きっと聞こえていないであろうが、影山くんは教室のドアまで着くと、不思議そうに振り返って言った。

「…?? 行かねーのか」

「え?」

「行くだろ、部活。」

入部したんなら行くだろ?とでも言わんばかりの顔で影山くんはこちらを見る。
も、もしかして、待ってくれてる…??

「い、行くっ!」

慌ててそう返事をすると影山くんは「おう」とだけ答えて支度をする私を眺めている。

急いでバッグを手に取り影山くんの元へ駆けると、
影山くんは私が支度を済ませていることを確認し、歩き出した。
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