第14章 恋心
最悪だ。本人にまでこの話が届いてしまうなんて。
先程まで散々騒いでいたクラスメイトは、バツが悪そうに皆自分の席へ戻ろうとした。
そんな気まずい空気を壊したのは彼だった。
「さん、お、俺の事嫌いなのか…?」
『『『『『「…え?」』』』』』
その言葉に、その場にいた者全員が頭にハテナを浮かべただろう。
ただ1人、影山くんだけが絶望の顔をしていた。
私は呆然としながらも、影山くんに聞かれた事に答えた。
「き、嫌いじゃないよ…?」
「で、でも好きな人俺じゃないって言ってたじゃねぇか」
ブハッ
その言葉を聞いたクラスメイトは皆吹き出した。
『影山ぁ!お前のボキャブラリーは好きか嫌いしかねえのかよっ!』
『好きじゃない=嫌いって……』
『天然かよ!!』
次々に影山くんへとツッコミの言葉が飛び交う中、あるクラスメイトは影山くんに言った。
『そうじゃなくて、恋愛面で好きとかそういう話!』
それを聞いた影山くんがキョトンとして言った次の言葉は、教室内の空気を凍りつかせた。
「レンアイメン…??ってなんだ?」
『『『『『『『『「へ」』』』』』』』』
キンコンカンコン
教室内が凍りついたと同時に朝のチャイムが鳴り、私と影山くんを含むクラスメイトは自席へと着いた。