第14章 恋心
え?
『たしかに、影山くんってクールなイメージあるからどんな風に甘えてくるのか気になるっっ』
ま、まって
『どんな感じなのーっ?!』
まって~~~!!!!
そんなこと知るわけもない。私の恋は実っていないのだから。
そんなの私が知りたいくらいだ。
だんだん教室にも人が増えてきて、この話に耳を立てている人が増えてきていた。
付き合っていることを否定しなければ、影山くんにも迷惑をかけてしまう。そう思い私は咄嗟に口を開いた。
「ち、ちがうよ!!」
『え?違うの?』
頭の中で言葉の整理ができていなかった私は、とにかく否定の言葉を見つけ出し、声に出した。
すると、クラスメイトは的はずれなことを言い出した。
『なんだ、さんは影山くんのこと好きなのかと思ってた〜』
『ごめんね~、しつこくしちゃって言い出しにくかったよね』
私が否定したのはそこじゃない。そう伝えたかったが、元々人前に立つのも苦手な私は彼女達の勢いに押されて何も言えなくなってしまった。
返す言葉を探していると、クラスメイトは周りにも聞こえそうな声で言った。
『さんの好きなひと影山くんじゃないんだね!』