第14章 恋心
翌日の朝。
私は窮地に追い込まれていた。
『ねえさん、好きな人いるでしょ???』
『ねえ、いるよねっ?!』
教室に着くなりクラスメイトに捕まり、こんな事を言われ続けているのだ。
「えっあっ、な、なんで知ってるのっ?!!」
追い込まれた私はついポロリと核心を突かれてしまうような事を口走ってしまった。
『『やっぱり〜〜っ!!』』
私の言動から確信したクラスメイトは口を揃えてこう続けた。
『『影山くんのこと、好きなんでしょっ?』』
「うぇあっっ」
図星だった私は、恥ずかしさのあまり間抜けな返事をしてしまい、そのまま硬直してしまった。
『『やっぱり〜〜っ!!』』
『なんか仲良いなって思ってたんだよね〜』
『可愛い紙袋もらってたしね〜っ!』
『しかも今日見たらキーホルダーおそろいだったし!!』
このクラスメイトが言うに、私と影山くんが毎日挨拶をしていたり可愛い紙袋を渡していたりするところを目撃し、怪しんでいたところでバボちゃんのキーホルダーがお揃いだったことに気がついてしまったらしい。
「好きじゃない」そう言えばこの会話は終わるかもしれない。
それでも、私は影山くんへの想いを口先だけだとしても否定したくはなかった。
仁花が私の気持ちを肯定してくれているから。
私は影山くんのことが好きだから。
どう切り出せばいいのか悩んでいると、クラスメイトはとんでもない事を言い出した。
『影山くんって彼女の前だとどうなるの〜?!』