第13章 学校
「「…」」
なんでもねェと言う割になかなかそこから動かない影山くん。
それに対して、
少しでも影山くんと話せるならこの場にいようと立ち止まる私。
そうしている間に教室から人はいなくなっていた。
せっかく二人きりなのに黙り込んでるのは勿体ない。そう思った私は口を開いた。
「あ、あの、」
「…?」
ハッとした影山くんはこちらを見てはてなマークを浮かべた。
「今日朝心配させてごめんね!おはよって直接言うかメールで言うか悩んじゃって…」
「?…おう」
頭にハテナを浮かべながら影山くんは続けた。
「どっちもすりゃいいじゃねえか」
「…えっ、いいの?」
「なにがだめなんだ?」
「えっ」
「…?」
しつこく思われると思っていた私は、予想外の言葉に驚き、喜んだ。
「じ、じゃあどっちもするね!」
「…おう」
「そういえば影山くん、部活の時間…」
時計を見ると、もうすぐで部活が始まる時間になっていた。
「うお、ヤベェ!!日向に負ける!!!」
影山くんは珍しく大きな声を出して走り出した。
「が、がんばってね!ばいばい!」
「おう!」
日向って誰だ??と思いつつも、珍しく大きな声を出したり、楽しそうな顔をしたりする影山くんを見て、なんだか虹を見かけたような気持ちになった。