第13章 学校
学校の最寄りでバスを降り、下駄箱で靴を履き替えていると仁花は突然言った。
「ていうかさ、戦いたくないって言われるならその先輩に相当気に入られてるんじゃない?」
仁花はモテモテじゃん〜とでも言わんばかりの顔をしていた。
「い、いや、そんなわけないでしょ!きっと私が先輩に興味がなかったから『俺に興味が無いなんて、おもしれー女。』って思ってるんだよ!!」
私がそういうと、仁花はなんだそれ、と笑顔を見せた。
そうしている間に私たちは教室へ着き、仁花と別れた。
教卓の目の前である自分の席に座った私は、影山くんと挨拶をするために身だしなみを整えた。
始業を知らせるチャイムが鳴るまで時間が大分余っていたため、私は携帯を開いた。
影山くんから連絡が入っていないか、なんて期待をしてメールの受信ボックスを確認した。
しかし、案の定新着メールは来ていなかった。
メール送るべきだったのかなぁなんてしばらく1人でアレコレ考えていると、前の扉から影山くんが教室に入ってくるのが見えた。
「あ、影山くん!おはよう!」
「…起きてたのか」
「え?」
影山くんからの予想外の返事に、私の頭の中はクエスチョンマークでいっぱいになった。
「メール来てなかったから」
「…メール?」
「いつも[おはよう]って言うだろ」
えええええええええ!!!!
そのことかい!!!!!!!!!!!!
頭の中に滞っていたクエスチョンマークは吹き飛ばされ、今はビックリマークがパレードをしている。
「え、あ、ご、ごめんね?!」
「おう」
え、気にしてくれたってことはもしかして影山くん、私からの連絡待っててくれた……?!?!
もしかして、もしかして、期待してもいいのかな!!
「……もしかして、「寝てるのかと思った」」
ああああああぶないあぶないあぶない、
待っててくれたの?なんてこと言いそうになった危ない危ない、危うく本当に恥ずか死ぬところだった切腹するところだった!!
いつものルーティンが無かったから寝坊してるのかと思ったってことですねっっ
いやー危ない危ない、はやとちりしてしまうところだった。
「アーハハハ、ソウダヨネ!!」
なんとか私は会話を切り抜け、上手く誤魔化した。