第12章 先輩
どうすればいいんだろう、そう思っていた時
「おい!!クソ及川!!!」
及川先輩の後ろから罵声が飛んできた。
何事かと思い見ると、試合に出ていた人達が後ろに立っていた。
「このボゲが!!!困ってんだろォが!!!」
「岩ちゃん〜〜〜顔怖いよっ」
罵声の発生源はこの岩ちゃんと呼ばれる人からだったようだ。
たしかこの人は4番の…
「すまん、困らせたな」
岩ちゃんさんは及川先輩の首を抱えながらそう言った。
「い、いえっ!」
「おいクソ川要件は済んだのかよ」
「要件…?」
「あ、そうだった!
はいコレ、落し物だよ〜」
及川先輩が手に持つのは、私の学生証だった。
「えっ!す、すみません、ありがとうございますっっ!!」
ガバッとお辞儀をし、学生証を受け取った。
「要件は済んだだろ、帰るぞ」
岩ちゃんさんがそう言うと及川先輩は答えた。
「コラコラ〜ダメだよ岩ちゃん女の子を1人で帰らせちゃ〜〜
だから女の子にモテないんだぞっ☆」
あ、と思った頃には既に及川先輩は岩ちゃんさんに殴られていた。
「わ、私は全然大丈夫です!元々1人で帰る予定だったので!!」
きっと帰るなら及川先輩が岩ちゃんさんに捕まっている今のうちだろう。
そう思い、学生証ありがとうございました!とお礼を述べ、その場を離れた。