第11章 休日
「い、今送っても部活中だと思うし…」
「うーーん、たしかに……」
うまく仁花を言いくるめた私は、影山くんは今何をしてるんだろうということばかり考えていた。
その日、私達はありもしないデートを妄想しショッピングモールへ行った。
仁花はまだ妄想の相手はいないようだったが、やはり女の子である。デートという言葉に憧れはあるようで、色々なシチュエーションを妄想し、服選びを心から楽しんでいるようだった。
今までの私は、影山くんとどうこうなりたいという気持ちはなかった。片想いという現状を受け入れ、片想いという現状の中で楽しんでいた。
しかし、少しずつ影山くんとの関わりが増え始めたこの頃、ショッピングモールで影山くんのことを想像しているうちに、少しだけ芽を出した気持ちがあることに気付いていた。
もし、影山くんとデートができたら、
影山くんはどんなお店に入るかな
影山くんはどんなご飯を食べるかな
影山くんはどんな服を着るのかな
影山くんはどんな子が好きなのかな
だんだんと私の中で「影山くんと両想いになれたらな」という気持ちが芽生え始めていた。