第10章 女子トーク
そこからの説教は地獄だった。
時折影山くんの[す。]を思い出してしまい、ニヤニヤを抑えるのに必死だった。きっと面白いと思ったことと、影山くんから連絡が来た嬉しさのダブルパンチだっただろう。
10分程で説教もなんとか終わり、私と仁花は部屋で静かに女子トークを再開していた。
仁花も[す。]に笑いながら影山くんからのメールを再び見た。
「とにかく返事しなきゃだよ!!」
「う、うん、!」
仁花に背中を押され、私は震える手で文字を入力した。
[こんばんは、です!
メールありがとう!]
「こ、これでいいかな、」
「うん!完璧だよっ!!」
仁花に何度も確認し、私は意を決して送信を押した。
ただのメールにこんなに喜んで、たった1つのメールにこんなに時間をかけるなんて、本当に今自分は恋する乙女だ。
そんな事をぼんやり思っていた。