第9章 GW
「…さて、そろそろ私は仕事に行くわね
ちゃん、いつでも泊まりに来ていいからね」
「はいっ!ありがとうございますー!」
少し経つと仁花のお母さんは会社の後輩らしき男の人と仕事へ向かった。
「仁花のお母さんっていつもこうやってお仕事行っちゃうの?」
甘いドーナツを頬張りながら仁花に聞いた。
「そうなんだ〜、GWも忙しいみたい」
ドーナツを1口食べ、仁花は答えた。
きっと純粋に仁花は母の仕事を応援しているのだろう。
だからこそ、寂しい思いをしても応援したい気持ちが勝っているのだろう。
いいや、本当に寂しい思いなんかしていないのかもしれない。
それでも、少しでも仁花に寂しい思いをさせたくない。そう思った。
「じゃあさ!GW泊まりに来てもいいっ?!」
もちろん、仁花とたくさん遊びたいという気持ちも込めて。
すると、仁花の顔はみるみる明るくなり、太陽のような笑顔でこう言った。
「ぜひ来て欲しい!」