第9章 GW
「おじゃましまーすっ」
午後4時。
ドーナツを2人合わせて4つ買った後、誘惑に負けスナック菓子やジュースも買った私達は仁花の家に来ていた。
「あら、いらっしゃい。あなたがちゃんね」
「ひ、仁花のお母様!!わ、私、と申します!!仁花のお友達をやらせて頂いております、!!」
「ふふ、そんなかしこまらなくて大丈夫よ
仁花といつも仲良くしてくれてありがとうね」
仁花の家に来るのはこれで2回目だったが、前回は仁花の母は仕事に行っていたため会わなかった。対面するのは初めてだった。
「こ、こここちらこそっ!」
「、ちょっと落ち着いて…」
仁花は恥ずかしそうに私を宥めた。
「この子ドジだから一緒にいて大変でしょう?本当にありがとうね」
棘のある言葉にも聞こえるが、仁花の母はきっと悪気はないのだろう。
言葉の奥には仁花を大切に想う気持ちが感じられた。
「そそそそんな!いつも助けられてるのは私です!」
「ふふ、仁花ったら口を開けば言っててねぇ…」
「お、お母さんっ!!」
「えっ!!!仁花ったら…!!」
「も、もーっ!やめてよー!!!」
こんなたわいも無い会話や仁花の小さい頃の話など、色々な話をしていくうちに、私は仁花のお母さんともいつも通りの自分で話すことができるようになった。