第8章 教えて
「!」
教室から出ようとしている影山くんが
驚いた顔で再びふりかえった。
私は影山くんの元へ駆け寄って、言った。
「私、その、か、影山くんと、席は離れちゃったけど、もっと仲良くなりたい!
だから、えっと、
連絡先、教えて欲しいっ、…です」
言えた。きっと今私の顔は真っ赤だろう。
ゆでダコのようになりながら言った私の言葉を聞いた影山くんはキョトンとしながらこう言った。
「? 俺はもうさんと結構仲良いと思ってた。」
「ふぇ?」
うううーん。想像の斜め上を行く返答。
おかげで変な声が出てしまった。
「少なくとも女子の中では1番…。」
「えっ!!!
う、うれしい…っ!」
驚いた。そして嬉しかった。
毎日挨拶だけでも頑張った甲斐があったんだなぁ…!
しかし、今は感激している場合ではない。
「ち、ちょっとまって、
じゃあ連絡先教えて貰えない、ってこと…?」
もしそうだとしたらこういう認識をして貰えて、良かったのか、悪いのか。
「仲良くなりたいから連絡先くれって
さんが言ってたじゃねーか」
「えっ、うんまあ、そうだけど、、」
えええええ、じゃあ私、連絡先断られたってことかーーーい!!
当たって砕け散ったってことかーーーい!!!
脳内で私の化身が叫びながら階段を転がり落ちていく。
「でも」
「?」
「………さんの連絡先、俺も欲しいと思った」