第8章 教えて
「で、でも、放課後で良かったね!もう帰るだけだしっ!」
「…いや、部活がある」
「!!??」
余計なことを言ってしまった。
部活があるなんて、これからがタオルの本領を発揮するところじゃないか。
………え?ちょっと待って、
「影山くん、部活入ってるの?!」
「ああ。バレー部だ。」
知らなかった。
だからいつも朝はギリギリに来て、放課後はさっさと教室を出ていたのか。
「そうだったんだ!頑張って!!」
「ウス。タオルねえけど」
「あっ…」
本当に私は余計なことを言うなぁ!!
この口塞いでやろうかーっ!!!
「そういやさん財布は?」
「あ、そうだった。どこにやったんだろ……」
影山くんのタオル事件で、すっかり忘れていた。
お財布がないのはかなりまずい。
「今までの席にはねーのか?」
「あ、ありえる、、!!」
席替えの時、席はそのままにし荷物だけ移動する形式だった。
もしかしたら取り忘れたのかもしれない。
失礼しまーす、と、小さな声で呟いてから前まで座っていた席の机の中を探した。
手で探ってもわからなかった私は、机の中を見るためにしゃがみこんだ。
「んんー…、あ!!!あったー!!!
あったよ!影山くん!!」
「…」
隣にいる影山くんの方を見ると、なんだか少し難しそうな顔をしていた。