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一目惚れ【影山飛雄】

第8章 教えて


帰りのHRも終わり、準備のできた人から続々と席を移動して行った。

そこで私は思い出した。

(れ、連絡先交換してないっっ!!!)

ああ、私のばかやろう。
席替えに夢中になりすぎだ。

幸い、いつもならすぐ教室を出る影山くんも、
荷物を移動するためにまだ教室にいる。

これが最後のチャンスだ。

「か、影山く、、ん」

影山くんを呼ぼうとそちらを向くと、影山くんはいつもより眉間にシワがよっていた。

(な、なんか、怒ってる、?

いや、もしかして、


しょんぼりしてる…?)


ジッと影山くんを見つめていると、影山くんはこちらに気づいた。

「?」

目が合った途端眉間のシワは無くなり、いつもの影山くんに戻った。

「あっ、えっと、その」

「おう」

「えええっと、
あ、席、結局離れちゃったね」

連絡先を聞きたいだけなのに、かなり遠回りをしてしまった。

「そうだな」

「えっと、それで、、っ」

あと一息。そう思った時だった。

『?』

影山くんの後ろに、席を移動していたクラスメイトがいることに気づいた。
きっと私達が退くのを待っているのだろう。

「あ、ごめんね!すぐ退くね!
影山くんもバイバイ!!」

そう伝えた私は困惑している影山くんを横目に即座に荷物を片付け、教卓の目の前である新しい席へ移動した。
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