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一目惚れ【影山飛雄】

第8章 教えて


GW前最後の1日。
時刻は15:16。ちょうど6限の終盤に差し掛かった頃。

私の席(仮)を巡って、じゃんけん大会が始まろうとしていた。

相手は6人。味方はゼロ。

元々じゃんけんの弱い私と、なんだか体も心も強そうなクラスメイト6人である。

クラスメイトにはわかるまい。この席の価値を。
この席は、影山くんの背中を如何なる時も見ることが許されたたったひとつの席なのだ。

絶対に負ける訳にはいかない。

影山くんの背中のために。


『絶対勝ーーーーつ!!!!』
肩幅の広いヒロシくん。

『このいい席、僕に勝ち取らせていただく。』
黒縁メガネのマルオくん。

『ごめんな、!!!』
友達の多そうなトモオくん。

『井出さんは可愛いんだから1番前がお似合いさっ!!』
バラを咥えてそうなシャイニングヒカルくん。

『目が合ったからには、勝負だ!!!!!』
短パン履いてそうなタロウくん。

『カレー アルヨ〜』
インド人のナダル。

そして

「ま、負けないもん!!!」
威勢だけは良い私。


『はいじゃあやるぞー。』

先生の一言でゴングが鳴った。

『『『『『『「じゃーんけーん」』』』』』』

『『『『『『「ぽん!!!!!」』』』』』』
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