第7章 席替え
「てっきりもう連絡先くらい交換したのかと思ってたよ…」
盲点だった。
挨拶が出来るだけで満足していた私は、連絡先を交換することなんて全く考えていなかった。
鏡で身だしなみを整えた後、仁花と別れ教室へと入った私は、1人で悶々としながら自席に着いた。
(連絡先欲しいけどそんな勇気ないな、)
小心者の私は、一日の勇気を『おはよう』を言うために全て使ってしまっていた。
でも連絡先を交換すれば
休みの日も少しは連絡取れたりするのかなぁ、、
はぁ。
私は大きなため息をついた。
ちょうどその頃、影山くんが教室へと入ってきた。
「影山くん、おはよう!」
「うす」
ひゃ〜〜〜かっこいい、、
影山くんと言葉を交わせた私は、結局それだけで今日も満足してしまった。
しかしこの日の帰りのHR。
先生の口から発された言葉は、私を地面に叩きつけた。
『はいじゃあこれでHR終わりな。
あ、明日は席替えするからな〜』