第6章 オハヨウ
この日の放課後。
相変わらず授業が終わってすぐいなくなってしまう影山くんに『またあした』を言うことは出来なかった。
しかし、昨日と違って私は凹んでいなかった。
「えーー!おはようって言えたんだ!
頑張ったねーーーー!!!!!」
朝、『おはよう』を自分から言うことが出来たことを仁花に話すと、ただ挨拶を交わしただけだというのに、まるでテストで100点をとれた時のように褒めてくれた。
「えへへ、頑張ったよー!!」
2人で両手を取り合いぶんぶん振りながら飛び跳ねた。
春の陽気のせいか、好きな人と会話を交わせたからか、それとも仁花の優しさからか、とても温かい一日だった。