第6章 オハヨウ
今日から授業が本格的に始まり、4月だというのに
教室には既に気だるげな空気が漂っていた。
ただ、私ひとりを除いて。
勉強が特別得意なわけでもなければ特別好きなわけでもない私だったが、影山くんと言葉を交わすことが出来た事実だけで、授業中だろうと私の心にはお花が咲いている気分だった。
授業中、隣を見ると影山くんはうつ伏せになって眠っていた。
(影山くん、ノートはどうするんだろう?)
万が一、影山くんにノートを見せてもらえる相手がいなかったら??
万が一、影山くんが私にノートを見たいと頼んできたら??
そんなことを妄想した私は、そんな万が一のために板書写しに気合を入れた。
一生懸命板書を写している私は、今までで1番授業に集中していた。
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だから、彼からの視線に全く気付いていなかった。