第6章 オハヨウ
気合を入れて教室へと入ったが、
今日もまだ影山くんは教室にはいなかった。
今日もギリギリなのかなぁ、と思いながら私は自分の席で彼が登校するのを待った。
影山くんが来るまでの時間は普段の何十倍も長く感じた。
(一旦仁花の教室行こうかな、、)
1人で待つドキドキに耐えられなくなりそうな私は、心を落ち着かせるために仁花の元へ行こうと顔を上げた。
ガタッという音と共に、視界の隅で隣の席のイスが引かれるのが見えた。
ふと隣の席を見てみると、ちょうど影山くんが席に着いたようだった。
「か、かかかかげやまく、
お、お、おはよ!!!」
「……っ、はざっす」
返してくれた…!
急な登場に困惑し、準備したおはようの4文字も上手く言えなかった。
下手くそな挨拶になってしまったが、初めて自分から挨拶ができた。
(今日もかっこいい、、、)
私が浮かれるのと共にHRの始まりを告げるチャイムがなった。