第5章 ケーキ
その後、私は仁花ちゃんに、影山くんとの出会い、自己紹介をした事、そして帰りに聞いてしまった女の子たちの会話のこと。
全て話した。
大好きな仁花ちゃんと恋バナをしながら食べたケーキの最後の一口は、今までで1番甘いものだった。
空が茜色に染まった頃。
「バス停まで送るよ!」という優しさに甘え、私は仁花ちゃんと一緒にバス停まで歩いていた。
「仁花ちゃん、ありがとう
遊びに誘ってくれたことも、私の気持ちを応援してくれたことも、全部嬉しかった」
「全然!!こちらこそだよー!
……さっきのは、ちゃんの大切な気持ちを否定しようとしてたのがなんだか寂しくて、」
照れ隠しに頬をかきながら、仁花ちゃんは言ってくれた。
ああ、本当に素敵な友達に出会えたな。
心の底からそう思った。
「私、仁花ちゃんのこと仁花って呼んでもいい、かな?」
「!!!!!!嬉しい!!
私も、って呼びたい!!」
「やったぁ!!嬉しいー!!」
この日私達は、友達としてのステップをひとつ進めた気がした。