第5章 ケーキ
ケーキから甘味がなくなっていくような気分だった。
さっきまではあんなに甘くて美味しかったのに。
甘味の薄くなったケーキをもう一口食べようとした時だった。
「全然変じゃないよ!!!!!!!」
バン!!!
大きな音と声の方を向くと、仁花ちゃんは机を叩き立ち上がっていた。
そして、言ってくれた。
「ちゃん!!恋は、理屈じゃないんだよ!!
あんまり恋したことないからわかんないけど、これは言えるよ!!
自分の理想とか、自分の中の普通とか、そういうのとズレてても、
ちゃんが好きって感じたなら、その気持ちに素直になっていいと思う!
ちゃんの気持ち、私は何がなんでも応援する!」
言い切った後、仁花ちゃんは息を荒らげていた。
仁花ちゃんは自分を全て肯定してくれた。
すごくすごく嬉しかった。
この子と友達になって本当に良かったと、心の底から思った。
私は自信を持って言える。
私は、影山くんに恋をしたのだと。