第24章 伝える
そんなこんなで2、3日経った頃。
帰り道での仁花は少し暗い顔をしていた。
なんでも、先日遠征の費用が足りないという話を先生達がしているのが聞こえてしまったらしい。
「そのためにポスターのラフを作ってみたんだけど、どこに掲示するかとかどうやって作成するかとか悩んでて…
テスト期間っていうのもあって、掲示する場所とかの話がなかなか進まないんだよね」
そう言って仁花は眉を下げた。
「仁花!!私も協力するよ!!」
仁花の手を握ってそう言うと、仁花は不安そうに言う。
「で、でも、テスト前だし、私が突然言い出したことなのに…」
「大丈夫!!2人でやったらすぐだよ!
それに私もバレー部の力になりたいから!」
力強くそう伝えると、仁花は嬉しそうに笑った。
「、ありがとう…!!」
「で、でも、テストやばそうだったら勉強教えてね」
そう苦笑いすると、「私でよければ!」と仁花は笑顔を見せた。
家に着くと、私は早速机に向かった。
「テスト勉強?」なんて言うお母さんに対して「ううん!部活!」と答えれば、お母さんは「どういう部活…?」なんてはてなマークを浮かべていた。
部活と言いながらも、熱心に机に向かう私を見て不審に思ったのだろう。
そんなお母さんを放って、私はルーズリーフに掲示する場所の案を書き進めて行った。
商店街、スーパーマーケット、公共施設……
どんな人が協力してくれるのか。どこに掲示すれば目に付くのか。
考えれば考えるほど詰まってしまいそうだが、
仁花のため、バレー部のため。そして自分のため、
自分のやれることをやる。
そう考えれば、ペンは紙の上を颯爽と走るのだった。