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一目惚れ【影山飛雄】

第5章 ケーキ


彼の名前を聞いた日。
新学期が始まってすぐだったことから、HRの後にオリエンテーションとして自己紹介をして下校というとても短い1日だった。

自己紹介の時間、1人ずつ名前、出身校、一言を発表していった。

所謂小心者な私は相変わらずガチガチに緊張し、
心臓が口から出そうになりながらもなんとか発表を終えた。


「北川第一中学出身、影山飛雄です。よろしくお願いします。」


相変わらず影山くんはかっこよかった。
きっと女の子達が影山くんのかっこよさに気付いたのだろう。
後ろでザワザワしているのが少し聞こえた。

やっぱり影山くんはかっこいいんだ。
なんだか少し遠い存在に感じた。

(でも私は先に影山くんと自己紹介したもーん!)

先に名前を教え合っている私は、
口を尖らせながらも
勝手に優越感に浸っていた。


しかし、まだ影山くんとは名前を教え合っただけの仲である私は
当たり前だが学校生活以外に彼と同じ空間で過ごせる時間はなかった。


学校じゃないと影山くんに会えない。


大好きな早帰りだというのに
まだ帰りたくないとすら思っていた。
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