第22章 気持ち
『ば、ばか影山!!急になんてこと言うんだよ!』
『頭が大丈夫じゃねーのはお前だろ!!』
『ばーか!ばーーか!!!』
突然の「あたま大丈夫か?」に、私の代わりに何故かクラスメイトが怒る。
たしかにクラスメイトからの挨拶に浮かれていた。
けれど、朝から影山くんにバカにされるのは悲しい。
「か、影山くん、なんでそんなこと言うの…」
半泣きで影山くんに言うと、影山くんは青ざめて答えた。
「は!?お、お前昨日頭ぶつけてたじゃねーか!!」
「へ…?」
「な、泣くな!!!」
影山くんは慌てた様子で声を荒らげる。
『頭ぶつけたって…?』
『ど、どゆこと…?』
影山くんの言葉に戸惑うクラスメイト。
ああそうか!
「私昨日頭にタンコブつくったんだ!
もしかしてそれの心配、してくれた……?」
恐る恐る影山くんに聞くと、影山くんはぐぬぬ、と肯定の沈黙。
こうなると影山くんは素直に肯定できないらしい。
「あ、ありがとう」
顔を赤らめてそう言うと、影山くんは「で、どうなんだよ」と顔を背けて言う。
「だ、大丈夫、です…!」
そう答えると影山くんはそうか、とだけ言って席に戻った。
そんな2人を見ていたクラスメイトは_______
(((あ、甘……)))
(影山、不器用すぎる……)
(なんかこっちが恥ずかしいわ……)
(番犬、飼い主に対して過保護。)
影山くんの過保護っぷりに呆れていた。