第22章 気持ち
ぽつんと体育館前に残された私達。
ぼーっと清水さんを待とうと体育館に寄りかかった時。
「イテッ」
「大丈夫?」
「大丈夫大丈夫!タンコブが壁に当たっちゃっただけ!」
心配する仁花に笑顔を作って答える。
すると、横から声が聞こえた。
「頭まだいてーのかよ」
「影山くん…!」
口をとがらせた影山くんがこちらを見ていた。
「そこ、冷やしたのか」
「ううん、大丈夫かなって思って」
「ちゃんと冷やせよ」
少しため息をつきながらそう言った影山くんは私の荷物を持った。
「えっ」
「氷嚢取りにいくぞ」
「えっでも…」
既に影山くんは歩き出している。
清水さんと一緒に帰るのに。
そう思い仁花の方を見ると、仁花はニコリと笑って言った。
「ちゃんと冷やしてから帰りなっ!」
「えええっ…」
「清水さんと先に帰ってるね」と、仁花は手を振っている。
「う、うん、わかった。また明日ね!」
そう言って仁花に手を振り、私は影山くんを追いかけた。