第22章 気持ち
翌日。
放課後、仁花は慌てた様子で迎えに来た。
「!見学一緒に行こう!!」
「え!?あ、うん!」
昨日行えなかった分、今日見学をするらしい。
私も行く予定ではあったので、慌てて部活へ行く支度をする。
「さん、今日も来んのか?」
体操服を用意する私を見て、影山くんは話しかけに来てくれた。
「う、うん、お邪魔させてもらおうかなって…。」
バレーなんて全くわからない私が何度も見学に行って、
鬱陶しく思われないだろうか。
そんな不安を持ちながら答えると、影山くんは少し口角を上げて言った。
「そうか。
あとでな。」
……ヴッ
影山くんが教室を出てから、つい私は心臓をグッと抑えるポーズを取った。
まるで昨日の田中さん達だ。
でも仕方ない。
影山くんの「あとでな」は、ヤバい。
心の中のオタクが大騒ぎだ。
「、何してるの?」
そんな私を見て「早く行こう」とでも言わんばかりの顔で仁花は言う。
「な、なんでもない。急ごう!」
そう誤魔化して、私達は走り出した。
2人で更衣室で着替えている時、仁花は衝撃的な発言をした。
「そういえば、今日日向と影山くんに勉強教えたよ」
「え"!?!?」
「メガネノッポさんが勉強教えてくれないらしくて…?」
「……月島くんか。」
月島くんが断っている姿なんて容易に想像出来る。
でもそんなことよりも、
「いいなぁ、影山くんとお勉強…………」
「ごごごごめん!!教えたって言ってもノート見せてあげただけだよ!!!!」
慌てて弁解する仁花。逆に怪しくなるような慌てっぷりだ。
「大丈夫だよ、ちょっと羨ましかっただけ!」
そう言って笑うと仁花はホッとしたような顔をした。
そんな態度とられたら、傍から見たら私は嫉妬の魔人みたいじゃないか!
そんなこと思いながら着替えを済ませ、私達は第2体育館へ向かった。