第21章 マネージャー
「そういえばさんはもともとあいつらと知り合いなんだっけ?」
2人と親しげに話す私を見て、菅原さんは問うた。
「そうです!影山くんとは同じクラスで、日向くんは廊下で知り合いました!」
「廊下ってほんとだったんだ…」
それを聞いてポツリと呟く山口くん。
「そういえば、日向くんに教えて貰ってみなさんの大会の応援に行ったことありますよ!」
「え!そうだったのか!!」
「皆さんすっごくかっこよかったです!」
「グハッ……!!!」
「ヴッ……!!!」
「田中西谷、息しろー。」
大袈裟に喜ぶ田中さんと西谷さんを、縁下さんが冷静につっこむ。
そんな姿が面白くて笑っていると、清水さんが「おまたせ」と体育館へ戻ってきた。
「帰ろうか」
「はい!」
「今日はありがとうございました」と皆さんに声をかけると、
「こちらこそ」「また来てね」「おつかれ」など各々返事が返ってきた。
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今も自主練のため灯りがついている体育館を背に、
清水さんと2人でバス停までの帰路に着いた。
「今日は来てくれて本当にありがとう」
清水さんは少し微笑んで言う。
「是非、マネージャー考えてみてね」
「はい…」
「何か悩んでるの?」
「はい、少しだけ」
「そっか」
悩んでいる私を見て、清水さんは少し考えて言った。
「ちゃんはどうしたいの?」
「え?」
「やりたくないって思うのなら無理にとは言わないよ。
私は、自分はどうしたいのかっていうのを大切にしてほしい。
ちゃんが自分自身を大切にするためにも」
「清水さん……」
清水さんは、きっと気付いているのだろう。
私が本当はマネージャーをやりたいと思っていることに。
「自分の気持ち、大切にね」
そう言って街灯に照らされながら微笑む清水さん。
その姿はまるで
「…………女神ですか?」
「え?」
街中に現れた女神のようだった。