第21章 マネージャー
それから田中さん、西谷さん、縁下さん、木下さん、成田さんと挨拶をした。
温かい人ばかりだからか、人見知りの私もだんだん普通に話せるようになった頃、清水さんが体育館へ戻ってきた。
「ちゃん、帰る支度終わった?」
「終わりました!」
「待ってて、送るね」
「え、いやいやそんな!」
断ろうとする私なんて気にせず、清水さんは帰る支度をしに行った。
「潔子さんが楽しそうだァ…」
「潔子さんのためにもマネージャーをやってくれ!!」
「う、うーん……」
「西谷、あんまり無茶言うんじゃない。
まあでもアレだ、もしさんがよかったらやってくれたら俺達も嬉しい。」
「そうやって言って頂けるのはすごく嬉しいです。
でも……」
西谷さんとは反対に控えめにお願いする澤村さん。
きっとバレー部のこれからのことを想っているんだろう。
以前大会の応援に行った時から、私は心のどこかで思っていた。
こんなに一生懸命な人たちをもっと間近で応援したい。
この人たちの力になりたい。
この人たちと一緒に戦ってみたい。
だけど……
「さん!もう帰るの?」
「日向くん!」
「おれ送っていこうか?」
「ううん、清水さんが「清水さんが送るってさっき言ってただろ」」
被せるように言葉を発したのは影山くんだった。
「そうなの?じゃあ影山トスくれー!!!!」
一緒に帰る相手がいることを知ると、安心した顔をして日向くんは自主練へと戻って行った。