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一目惚れ【影山飛雄】

第21章 マネージャー


「仁花ちゃんは今日は顔出しだけだよね?」

「は、はい!」

「ちゃんはどうかな?最後まで見学できる?」

「で、できます!」

「じゃあ、体操服に着替えようか」

「は、はい!」

私が体操服に着替えている間に、委員会の時間が迫ってきている仁花は先に顔出しをすることになった。

「仁花、またね!」

「うん!健闘を祈る……!」

そう言って仁花と清水さんは先に体育館へ向かった。
私は急いで更衣室へ向かった。

先輩を待たせないよう急いで着替えを済ませ、走って体育館へ向かう。
その途中、私は仁花の姿を見た。

なにか恐ろしいものを見た。そんな走り方をして去って行った。

ゾッとしながら体育館へ向かうと、今度は清水さんの姿が見えた。
こちらに気がつくと、少し笑って手をちょんちょんと招いていた。

緊張で身体を震わせながら清水さんの元へ駆け寄る。

「それじゃあ、体育館入ろっか」

その言葉を合図に、私の心臓は大きく暴れ始めた。

ドッドッドッドッドッドッ

きっと今、私の心臓はコサックダンスを踊っている
ドッドッと心臓を鳴らしながら、私は清水さんの後ろに立つ。

「みんな、もうひとりの子が来たよ」

体育館に入ると、清水さんはバレー部の皆さんに呼びかけた。
その声掛けを聞いて、部員の人達がゾロゾロとこちらへよってきた。

「おおー!2人目!」
「すごいなー清水!!」

「えと、今日は見学なんだけど、1年生の……」

私はカチコチと動きながら清水さんの影から前に出た。

「あ、えと、です!」

私がそう言うと、ワラワラと駆け寄ってきていた部員の皆さんがピシャリと固まった。

しばらく静かになった体育館の沈黙を破ったのは、日向くんだった。

「あ!さん!来てくれたんだー!!」

「日向くん!」

その声を合図に、部員の皆さんの硬直は解け、各々好きなように感想を述べ始めた。

「天の使い………ですか?」
「つまり天使……、天使だ………!!」

「清水やるなぁ……」
「類は友を呼ぶってヤツか……?」
「べっぴんさんだなぁ〜」

「さんじゃん」
「え、あの有名な……?」

色々なところから飛び交う言葉に困惑していると、日向くんは太陽のような笑顔を浮かべて言った。

「さん、マネージャーやる!?」
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