第21章 マネージャー
そう答えて私は清水さんの隣を歩いていた。
私なんかがこんな美女の横に立っていていいのだろうか。
ちらりと視線を周りに向けると、周囲のほとんどの生徒がこちらを見ている。
きっと清水さんに見蕩れているのだろう。
そんなことを思っていると、清水さんは1年5組の前で立ち止まった。
「もう1人は1年5組の女の子なんだけどね」
そう言って教室内を探す清水さん。
5組ってまさか………
「あ、いた!」
その言葉と同時に、プルプルと体を震わせながら教室から出てきたのは
「仁花!?」
私は目を見開いて名前を呼んだ。
「え!あ、!?」
そんな私を見て仁花は体の震えを止ませ、今度は目をまん丸に開いた。
「あれ?二人とも知り合い??」
清水さんは少し驚いたような顔をしてそう言った。
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その後清水さんは体育館に行く前に職員室に寄った。
なんでも、顧問の先生に見学の子が来ることを伝えるらしい。
職員室前で清水さんを待ちながら、私達はヒソヒソと小声で話している。
「ねぇ、先輩と知り合いだったの??」
「ううん、かくかくしかじかで〜〜」
「そうだったんだ」
「仁花、マネージャー断りそうなのに意外だね」
「じ、実は、あまりの美しさにぼーっとしてたら……」
「……もしかして勢いで返事しちゃった?」
「う、うん……」
「同士よ……」
こんなみっともない理由で見学に行く私達。
お互い苦笑いしていると、清水さんが職員室から出てきた。
「お待たせ、行こうか!」
その声を合図に私達はピシャリと顔を固め、
プルプルと震えながら体育館へと歩き出した。