第20章 これから
教室に戻り席に座っていると、女子クラスメイト数名から声をかけられた。
『さん、』
「は、はいっ!なんでしょう!?」
『昨日はごめんね…。』
『ごめんね』
『ごめん…。』
「えっ」
突然数人から謝罪をされたのだ。
『昨日私ら勝手に決めつけて盛り上がっちゃって、さん困っちゃったよね』
『影山くんがいなかったらきっともっとひどいことになってたかもしれないし』
『嫌な思いさせて本当にごめんね』
昨日の昼休みのことについて、私の知らないところで反省をしていたようだ。
影山くんのお陰で悲しい気持ちはすっかり消え去っていた私は、慌てて返事をした。
「えっ、えっ!ぜ、全然大丈夫だよ!!
私の方こそなかなか言い出せなくてごめんね…!」
私がそう言うとクラスメイトは目に涙をためてありがとうと抱きついてきた。
これをきっかけに色々なクラスメイトが話しかけてくれるようになり、私はクラスにも少しずつ馴染むことができた。
なんだか影山くんにたくさん救われているな、とつくづく思う。
影山くんのおかげで学校生活がどんどん楽しくなっている。
好きな人って偉大だ。
そう思うけれど、
他の人を好きになってもこうなっていたとは限らないと思う。
影山くんって偉大だ…。
授業中はそんなことを考えていた。