第20章 これから
自分の心臓がキュッとなるのがわかった。
そうだ。特別な想いを持って接しているのは私だけだった。
当たり前のことを思い出した私は、グッと涙をこらえて言った。
「あ、あのその話「もちろんOKだよね?」」
被せて返事を迫るチャラ男くん。
圧倒された私は返答に困って言葉が出なくなってしまった。
そんな私たちをみてクラスメイトは好き勝手言っている。
『え、すごい自信』
『もしかしてあの二人両想いなんじゃないの?』
『え?まじで?』
『じゃあこの間話してたさんの好きな人ってもしかして…!』
『じゃあさんもあいつのこと好きだってことかよ!?』
『ちょ、声大きいって…』
誰かが大きな声で発したその言葉に、教室はシーンとなる。
シーンとした教室に誰も口を開けなくなってしまった。
誰か先に言葉を発してくれ、と言わんばかりにクラスメイトはオドオドと周りを見ている。
ああ、まただ。
前も同じようなことがあったな。
私がすぐに言葉を選べないせいで、誤解が誤解を生んでいく。
もう嫌だ。
そう下を向いた時だった。
「おい。」
誰かが低い声でそう言った。